株中毒の闇鍋ブログ

株で財産を溶かした管理人の、現実逃避ブログです。時事、歴史ネタ中心になるかな……

バイデン大統領の「人食い族」発言について

先日、バイデン大統領が、第二次大戦中ニューギニア近辺で行方不明になった叔父の遺体が戻らないことについて、「人食い族」*1が当時はその地にたくさんいたからだ、という発言をしたそうです。

本当だとすれば、「リベラルな民主党」のイメージを傷つけかねない発言だと思います。

www.cnn.co.jp

軍の公式記録によれば、このバイデン大統領の叔父は、飛行機に乗っていたところ、その飛行機が海上で不時着し、一人だけが助かって、叔父を含めた他の乗組員の遺体や、飛行機の残骸は見つからなかったということです。

 普通に考えても、おそらくは不時着した飛行機は助かった人以外の乗員と共に海に沈んでしまったか、脱出に成功はしても、助かった一人のほかは、海上で離ればなれになってしまったかのいずれかでしょう。遺体は海に沈み、それゆえに回収できなかったと考えるのが妥当だと私は思います。

www.afpbb.com

 私もアメリカの現職大統領が、このような発言をしたことを信じたくなかったのですが、パプアニューギニアの首相が抗議したということは、この発言はあったということになります。

mainichi.jp

首相は、

「バイデン氏はおじが人食い人種に食べられたと示唆したようだが、失言だろう。米国には第二次大戦の残骸の除去や遺骨の回収を進めるよう求める。そうすれば、バイデン氏のおじに関する真実が示されるだろう」と述べた。

と、言ったとのこと。人食い関連の疑惑を払拭したいというだけでなく、自分達を巻き込んだ戦争の遺物をとっとと回収してほしい、という気持ちも入っているのかもしれません。

アメリカがパプアニューギニアを含めた、太平洋島しょ国を軽視しているわけではなく、

バイデン政権は太平洋島しょ国との外交に力を入れており、パプアニューギニアとは防衛協定を結ぶなど関係強化を進めてきた経緯がある。

とのことで、「にもかかわらず」のこの発言。

他国のことながら頭が痛いです。

では。

追加:演説の映像がありました。


www.youtube.com

怒りのパプアニューギニア首相。在パプア米大使館が火消しに回った模様。

www.cnn.co.jp

4月26日付記:「人食い」の英語表現について、読者の方からコメントがあったので、注釈に書いておきました。英語では特に「人種」や「民族」はつけられていないので(単なる複数形)、日本で一般的なものの、表現としておかしい「人食い『人種』」という言い方はおそらくは、「人種」の概念が固まってなかった頃の訳の名残なのかな?と愚行する次第です。

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*1:AFPBは「人食い族」と訳しているのでそれにならいます。英語での表現は、人食い族はcannibal(s) 人食いはcannibalism だとのことです。

記憶はやはりあてにし過ぎてはいけない、という話

えー、西原理恵子氏の漫画で、鴨志田穣氏の

生まれてはじめての

ホールドアップが

ロケットランチャー

というくだりがあったかどうか、の裏取り用に通販した本、数日前に届きました。

結論から言うと、このくだりはありましたが、前後のやり取りとかは、かなり違ってました。

今は投資ブログの方で、値動き記録がたまりまくっているので、詳しく書くのはあとにします。

 ちなみに古本で、2桁貯まってたアマゾンポイントで本代は賄えてしまいました。

この本です。

できれば電書で買いたかったのですが、ムックなので、紙の古本しかないのかな……。

では。

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鈴木健二さん追悼 クイズ面白ゼミナールの思い出を中心に

もう10日近く経ちますが、元NHKアナウンサーの鈴木健二氏がお亡くなりになりました。

www3.nhk.or.jp

私にとっては80年代のNHKのクイズ番組、『クイズ面白ゼミナール』の司会者というイメージが強いです。

www2.nhk.or.jp

とは言っても、昔のことすぎて、番組冒頭の鈴木氏の「知るは楽しみなりともうしまして……」という挨拶、回答者一人ひとりに聞く、ほんとかウソかのミニクイズ、歴史を簡単な再現舞台劇で演じて、あるシチュエーションで、「ここからどういう決断を下す決まりになっていたでしょう?」みたいな感じで3択くらいで質問する歴史クイズがあったことしか覚えていません。しかも、肝腎のその内容というか、得られたはずの知識はごっそり忘れているという情けなさです。

かろうじて覚えているのは、たしかほんとかウソかで聞かれていた、「いたちごっこ」というのはもともと子供の手遊びから来ている、という話。

ja.wikipedia.org

 

それと、確か歴史クイズの問題にあった、「大名行列を横切ってもよい職業を選べ」で、正解が「産婆さん」だったこと。(後からできてしまった記憶で、違うかもしれません。でも、クイズに出たか否かはともかくとして、産婆さんが大名行列を横切ってよかったのは本当のようです。)

daimyo-gyoretsu.com

歴史クイズの寸劇は、確か役者さんは無言で鈴木氏が解説をする形式でしたが、これが台詞のついた劇になって、独立したのが、後の『お江戸でござる』なのかなと、ふと思いました。*1

www2.nhk.or.jp

さて、恰幅のよい鈴木氏のたたずまいは、昔のマンガによくあった、豊かな科学知識と人格とを兼ね備えた「博士キャラ」を彷彿とさせましたが、鈴木氏自身は文学部の出でいらっしゃるためか、歴史番組の司会もしていたことも覚えています。

www2.nhk.or.jp

ただ、私が鈴木氏の出た歴史番組で、印象に残っているのは、司会ではなくゲストで出たものです。

足利尊氏と、その弟で後に対立した足利直義を扱った回で、実兄で映画監督の鈴木清順氏と出演し、弟の立場から直義のことを擁護というか解説していたと思います。

検索してみたら、ライバル日本史という番組でした。

ja.wikipedia.org

謹んでご冥福をお祈りいたします。

……それにしても、今年始まって4ヶ月目で、もう3人目の追悼記事なのが切ないです。

たまたま、私にとって思い入れのある作品や番組の関係者が、偶然続けてお亡くなりになっているだけなのでしょうけれど、私の中の80年代(へいわなじだい)が終わっていく、という気分になります。

では。

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*1:そう単純に結びつけられるものでもないようですが。

ロケットランチャーでホールドアップ の裏取り

前の記事で、西原理恵子氏のマンガで、鴨志田穣氏が、

ロケットランチャーでホールドアップされた話

を書きましたが、これ、私が読んだ西原氏のマンガの記憶だけを便りにかいてしまったんですよね。

   だから、最初、場所はカンボジアだと思い込んでてそのまま書いて、アップ後に不安になり見せ消しにして、東南アジアのどこか、に直したりしてます。

   私がみたのは雑誌連載中のもので、タイトルも忘れてしまったので、所収されている本のタイトルもわからないんです。

    「生まれてはじめてのホールドアップがロケットランチャー」

   という言葉はインパクトがあるようで、これでググってみたら、あるムックが引っ掛かり、お値段も手頃だったので、今Amazonさんにお願いして、古本で頼んでます。

   まあ、これにかぎらず、私のブログの記事は、結構私のてきとーな記憶でできていますので、あんまり信じると、えらいことになるかも、という話です。

おまけ:

   私の記憶にあるかぎり、前後はこんな感じだったと思います。

     (東南アジアの屋台か、ガーデンテラスのご飯やさんで、座っている不機嫌そうな鴨志田氏と退屈そうな西原氏)

鴨志田氏「この国は頭のいい人と美人を殺しちゃったんで

今ブスとバカばっか(大意)」

次のコマに移る

(鴨志田氏の回想になり、ニコニコ笑いながらロケットランチャーを構える現地の兵隊さんと手を上げる鴨志田氏。)

バックの書き文字↓

生まれてはじめての

ホールドアップが

ロケットランチャー

次のコマに移る

鴨志田氏(怯えながら)「それを撃ったら俺も死ぬがお前も死ぬぞ(大意)」

現地の兵(いい笑顔のまま)「そんなことはない。よーし、撃つぞー(大意)」

鴨志田氏(モノローグで)ああこの人たちはバカだ

回想終わり。 次のコマに移る

鴨志田氏「あんたのここの飯への憎しみはどんどん増してるね(大意)」

西原氏(パイナップル?を麺?の丼に入れてかき回す。)「こんなものこんなものこんなもの」

私の覚えてる一連のシーンはこんな感じです。東南アジアの国で、知識人を殺したというと、昔のカンボジアのクメールルージュ(ポル・ポト派)だと思ったので、カンボジアだと決めつけたんだけど、ほんとうにそんなこと言ってたのか、前後のエピソードは他の話と混じってないか、自信はありません。

話は変わりますが、果物を、料理に突っ込んでかき回す西原氏をみて、料理が美味しくないんなら、果物だけでも料理に突っ込まず食べればいいのに、と思いました😅。

 

さあ、どこまで当たっているでしょう?(そもそも本当にこの本に載っているのでしょうか。報告は早くても週末以降です。)

 では。

追伸:検索してたら、最初の部分とおぼしきマンガの引用が出てきました。やはりかなり違いますね。記憶では白黒だったのにカラーですし。ホールドアップのシーンまでは引用されてないので、肝心なことはまだわかりません。

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米議会議員、ガザへの核使用容認ともとれる発言をする。

 アメリカ議員が、ガザへの核使用容認ともとれる発言をしました。

 共和党下院議員が「長崎や広島のように」ガザをしてしまうべきだ、と言ったとか。

www.cnn.co.jp

 上記の記事では核使用のつもりで言ったのではない、と釈明していますが……。

 もし元々は核使用が念頭に合った発言だとしたら、核への知識がないのでは? と言わざるを得ません。

 去年の11月頃、これはイスラエルの閣僚*1でしたが、「ガザに核を」と言って大問題になったこともありました。*2

friday.kodansha.co.jp

 さすがにこの発言はイスラエルでも問題視されたのか、去年の11月から職務停止しているそうです。

ja.wikipedia.org

 それはともかく、私に言わせればそういうのは、

 ロケットランチャーでホールドアップしてるようなもの

です。

 昔、雑誌に載ってた西原理恵子さんの漫画で、西原さんの旦那さんの鴨志田穣さんが、カンボジア東南アジアのどっかで、西原さんを案内しながら、

生まれて初めてのホールドアップが

ロケットランチャー

だったという話をするシーンがあります。

 私の記憶にあるかぎり、おそらくクメール・ルージュの兵隊さんにやられたという話だったと思うのですが、それはともかくロケットランチャーというものは、普通の弾丸と違い、人や物に当たったら弾が通過するのではなく、その当たったショックで爆発してしまうものなのだそうですね。(ホールドアップできるような近距離だと、ランチャーを撃った人も爆発に巻き込まれてしまう)

 それでも、もの知らずな兵隊さんは、そのことを鴨志田氏が教えても、「そんなことはない、よーし、撃つぞ」と、とてもいい笑顔で脅してきたらしいです(少なくとも西原さんの漫画にはそんな感じで描かれていました。)。

 前置きが長くなりましたが、つまり、今のガザに核兵器を撃ち込んだら、おそらくイスラエル領というか、ユダヤ人居住地にも確実に爆風か放射能の被害は行くでしょう。

 また、ガザ地区は地中海にも面していますので、地中海沿いの他の国からも、放射能の害について抗議が来ることは確実です。

 原爆を戦争を終わらせるための、強力な爆弾という知識しかないから、こういう考えなしな発言が出てしまうのではないでしょうか。

 件のアメリカ議員と、イスラエルの遺産相は、広島・長崎に来て実際の原爆の威力と害について学習するべきであると思います。

 では。

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*1:遺産相という分かりにくい訳語が当てられていますが、日本で言う文化相相当という解釈でいいでしょうか

*2:イスラエルは公式には核の所持については認めていないため

蓼(たで)食い虫の大河ドラマ論 『春の波濤』と『いだてん』

私にとっての最初の「好きな大河ドラマ

「#このNHK大河こそ最高傑作 」というタグが、X(旧Twitter)上で回っていました。

https://twitter.com/search?q=%23%E3%81%93%E3%81%AENHK%E5%A4%A7%E6%B2%B3%E3%81%93%E3%81%9D%E6%9C%80%E9%AB%98%E5%82%91%E4%BD%9C%E3%80%80&src=typed_query&f=top

 最高傑作と、人様の作品を評せるほどしっかり見てはいないのですが、私の中で一番最初に印象に残ってるのは、1985年放送の『春の波濤』という、演劇人、川上音二郎(かわかみおとじろう)とその妻貞奴(さだやっこ)、実業家福沢桃介とその妻で福沢諭吉の娘房子、を通じた明治・大正の世相を書いた話です。

 NHKの説明ページはこちら。

www2.nhk.or.jp

春の波濤』について

 このドラマが作られた頃、近世(江戸時代)までのネタが尽きた、とスタッフが感じたのか、他に理由があったのか、大河ドラマで近代をやろう、という路線変更をしていまして、その二作目に当たる作品です*1。一作目は『山河燃ゆ』というアメリ日系人をテーマにした話で子供心によくわからず、その前の「これで時代物は終わり」という覚悟で作られたらしい、『徳川家康』は信長役の役所広司さんカッコいい、くらいしか理解できませんでした。

 で、この『春の波濤』は、前述の四人のうち、川上音二郎夫妻を中心に見ていました。音二郎(演:中村雅俊)が面白いやつで、好きでした。演劇人と言い条、初めは政治運動の一環として始めているのですよね。オッペケペー節とか。歌舞伎や能・狂言などの伝統演劇ではなく、今のテレビドラマにも通じていく、近代演劇のパイオニア大河ドラマにする、というのもなんか入れ子構造みたいにも感じます。

 あと音次郎は福沢諭吉(演:小林桂樹)の元に書生みたいな形で世話になるのですが、そこで知り合った別の書生(桃介だったのかな……そうでない記憶も)が、福沢の蔵書を一冊売り飛ばして、お饅頭かなんか買って食べちゃって。それで、福沢から呼び出しを受けた音二郎が、その件で呼び出されたと思い込んで(本当は別件で、叱るつもりもなかったような)、友達をかばって、自分が本を盗んだと言い、福沢家を出て行ってしまうとことか。

 あとは貞奴(演:松坂慶子)と母の関係。貞奴の家は、いわゆる芸者置屋で、貞奴はそこの養女なのですが、養母との仲は良くて。なのに、桃介(演:風間杜夫)が、自分の郷里で芸者に売られてボロボロになって帰ってきた人の話をしたせいで、母親と貞奴の仲がぎくしゃくしてしまうところとか。

 ちなみに、史実の音二郎が海外公演をしていた関係上、海外ロケ*2なんかもしています。お金あったのですね。この頃は。

 これは前作の『山河燃ゆ』からそうだったようですが、動乱を直接左右する政治家等ではなくて、動乱の中を生きていく人達の話という印象でした。

 かつての幕末の動乱の中、志士や幕吏として生きた伊藤博文福沢諭吉は、音二郎や貞奴に物を教えサポートする親切なおじさん?*3的ポジションで、もう主人公たちは直接は明治という時代からしか知らない。そんな話ですね。*4

 しかし、私にとっては楽しかったこのドラマ、意外なところからケチがついてしまいます。脚本は、杉本苑子氏の小説をもとにしていたのですが、「私の書いた貞奴の伝記も参考にしてるはず」と、別の小説家から訴えられてしまったのです。(『春の波濤』事件)。WikipediaによるとNHK側が勝訴したことになっているのですが、NHKオンデマンドでこのドラマの総集編のページを見ると、「文化庁裁定申請中(2019年7月24日申請)」と書かれているので、まだ何か尾を引いているのかもしれません。

 前作の『山河燃ゆ』がアメリカ放送時に、題材にした当の日系人たちから抗議を受け、放送中止に追い込まれたのに続いてのご難続きに、「近代は色々難しい」とNHKのドラマ制作部門が考えたのか、次の架空の女医さんを主人公にした『いのち』を最後に、大河ドラマは近代路線を断念、『いのち』の次の作品は時代劇路線に戻り、『独眼竜政宗』が大喝采とともに迎えられることとなります。確かにこの作品は傑作ではありますが、高視聴率の背後には、この三年間の近代路線自体に不満を持っていた分のカタルシスもあったのかもしれません。

近代路線から時代劇路線への変更に取り残された私

 しかし、世間の評判はともかく、理解力がやっと備わってきたところで見た『春の波濤』は、私にとって一つのバロメーターになってしまい、私は似たような性質を持つ大河ドラマを求めることになります。

 一つは「お祭り男」がいること。

 もう一つは「なるべく戦争などにリーダーとして主人公が関わる描写がないこと」。

 一番目はともかく二番目はもう、大河ドラマの条件として無茶苦茶困難な条件であると自覚せざるを得ません*5。別に戦国大名やら政治家に恨みがあるわけじゃないけれど、割と主人公に感情移入するタチ*6だったので、「別に恨みがあるわけでもない相手を、時として殺す決断をせねばならない」シュチュエーションが苦手で。例に挙げれば『独眼竜政宗』の、政宗の母、義姫の政宗暗殺未遂とそこから来る政宗の弟殺しとか。

 そういう訳で私に合う大河というのはなかなか求めづらいし、だからといって、NHKに文句を言える立場ではない、という感情をいだきながら去年の『どうする家康』騒動をじーっと横目で見てました。

帰ってきた近代大河『いだてん』

 それはともかく、そんな私にフィットする大河が、2019年の『いだてん』でした。東京五輪に合わせてか、政治家とも深く関わりはするものの、そこからは一歩引いた位置にいる主人公(金栗四三田畑政治)、五輪という「お祭り」そのものをめぐる話。それに付随する女子スポーツから見た、女性と社会の問題……。

 女子スポーツ(と女子教育)の部分は特に、『春の波濤』と重なって見えたりもしました。

 そして『徳川家康』から30年経っても、嘉納治五郎役の役所さんはイケメンでした。*7

 2020年(コロナ延期で2021開催)の東京五輪には反対の立場でしたが、このドラマは好きでした。

 『春の波濤』から約30年くらい待ったので、私にフィットする次の大河が来るまで、あと30年はかかるのかもしれません。

 では。

 

Amazonプライム経由でNHKオンデマンドで見られる総集編です↓

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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*1:その代わり、大型時代劇は新大型時代劇として、水曜に放送されていました。大河ドラマ - Wikipedia

*2:アメリカではスタッフのみで、フランスはキャストの中村雅俊氏、松坂慶子氏等込みで

*3:実在の福沢諭吉はかなり厳しい性格だったようですし、劇中でも伊藤博文貞奴に対し、下心ありなんですけどね。

*4:音二郎が「俺は小学校ちょっとかじっただけ」と言うシーンがあったのですが、逆に言えば学制が発布された後の時代の子ということ。

*5:はっきり言って、終わってる

*6:最近はそうでもないですが

*7:もっとも、ドラマの中のお祭り男というか、ややお調子者なノリは彼を敬愛する人々には不評だったという声も聞きましたが。

寺田農さん追悼 映画『信虎』について

寺田農さんと『天空の城 ラピュタ

 俳優の寺田農さんが亡くなられました。訃報を伝える記事には、アニメ映画『天空の城ラピュタ』の悪役、ムスカ大佐を挙げているものが目立ちましたが、元々のキャリアは舞台・映画の俳優の方です。(文学座研究生出身で、樹木希林さんと同期だったとか。)

ja.wikipedia.org

 これは私のうろ覚えの記憶で申し訳ないのですが*1、『ラピュタ』の封切り前後の雑誌『アニメージュ』の記事の中に、宮崎駿監督の意向で、「なるべくアニメから遠いところから声優を採用したい」ということになり、ムスカ役の寺田氏、女空賊のドーラ役の初井言榮*2は舞台系から採用したというようなことが書かれていたと思います。宮崎監督は「声優は骨格で決める」といったとあり、『アニメージュ』の記事の中で記者も、「よく見るとムスカと寺田さんは似ている」という一文があったような気がします。*3

 しかし、『ラピュタ』制作当時のアニメ現場はアフレコ時に絵が間に合っていないことも多い時代で、絵もなしに役者さんが声を当てねばならず、寺田氏本人にとってはあまり良い印象はなかったようです。

post.tv-asahi.co.jp2022年11月8日の記事

 それに、元来、実写・舞台を中心に活躍された方を追悼するのに、圧倒的な知名度があるとはいえ、数十年前のアニメ映画のアテレコだけというのはさみしいので、『信虎』という映画をご紹介します。

 上記のテレ朝POSTの記事で紹介されているのですが、寺田さんが主演し、2021年に公開された時代劇映画です。

寺田農さんと映画『信虎』

 主人公は、かの武田信玄の父、信虎。息子の信玄によって追放されたことは割と有名ですが、息子の死後も彼の方が永らえていたことは意外と知られていません*4。信玄の危篤の報を聞き、武田家の危機に自分が力になろうとするのだけれど、空回りしてしまって……というあらすじです。

 上記の記事でも、脚本の方はちょっと……と、寺田さん自身もおっしゃっているのですが、美術は素晴らしいというか、古いお寺でロケをしたり、なるべく戦国当時のものに近づけたメイクなどをしています(例えば身分の高い女性は、眉をそっているなど*5)。あと、騎馬武者用の馬も、在来種の木曽馬という小柄な馬を使っているそうです。(普通の大河や映画ではサラブレッドとかが使われています)

 今残ってる小道具・衣装などを精いっぱい使って、廃れてきている時代劇を、次代に残そうという意図もあって作られた映画なので、歴史もの映画の美術に興味のある方は是非。

 では。


www.youtube.com

 


www.youtube.com

 時代劇に詳しくない私よりも、この方に紹介していただきましょう。


www.youtube.com

 

YouTubeからは330円で見られます。

www.youtube.com

Amazonプライムでは509円から。

U-NEXT、FODでは、会員費払うとみられるようです。

U-NEXT

www.video.unext.jp

 

FODではなぜかサムネールができない……

https://fod.fujitv.co.jp/title/b00q/b00q120001/

 

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*1:間違ってたらすみません、ということ

*2:初井言榮 - Wikipedia

*3:確認したい人は86年の『アニメージュ』を国会図書館辺りで確認してください(^^;)

*4:私もこの映画の紹介で初めて知りました。

*5:今の俳優さんにこれをしてしまうと、映画を撮っている間、他の仕事ができなくなってしまうので、なかなかできないことだと思います